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ABOUT 機械工学科とは
人と社会に寄り添い未来を創る「機械工学」
人と社会に寄り添い 未来を創る「機械工学」
私たちの身の回りにあるスマートフォンやパソコン、便利なロボット、クルマなどのモビリティ、航空機といった機械は、人々の生活に寄り添って豊かな暮らしを実現させてきました。また、私たちは発電からリサイクルに至るエネルギー技術なしでは生活できません。これらの技術を支え、発展させているのが「機械工学」であり、現代社会はメカニクスによって成り立っているといっても過言ではありません。
近年では急速に技術が進歩しており、情報工学・電子工学・生体工学・化学など他分野との融合も進み、機械工学の研究対象も1mmの100万分の1といった極小のスケールから、地球全体の空気の流れを解析するような巨大なスケールまで、その範囲を拡大し続けています。さらに、機械工学の理論や考え方は、 社会システム・スポーツ・人間工学・芸術などの分野にも広がりを見せ、 その時代ごとのさまざまな社会問題を解決し未来を創造するために無くてはならない学問として注目されています。
EDUCATION 教育方針
- アイデアをひらめく「発明脳」
- 先端技術の基礎「4つの力学」
- 世界のリーダーを育てる理念
RESEARCH 研究内容
機械工学科のテーマは「Invention(発明)」です。これまでの研究は、今ある技術を「進化」させるものでした。しかし、研究対象が広がり複雑化しつつある現在では、もはや進化だけでは不十分に。いま研究に必要なものは、複雑な現象の中から本質を見抜き、これまでと異なる視点や手法によってアプローチするアイデア。すなわち「発明」なのです。
極小の世界、マイクロ・ナノテクノロジーの研究。暮らしやすい社会をつくる地球環境の研究。宇宙という未知の世界に挑戦する研究。人間の機能を拡張する、遠隔操作技術やロボットの研究。高齢化社会をサポートする機器の研究など、機械工学科には社会問題を解決し、人類の進歩へ貢献する最先端の研究と発明が集まっています。詳細は、教員・研究室のページからご覧ください。
FACULTY 教員・研究室
精鋭揃いの教員が指導する研究室と、様々な領域へ広がり続ける研究テーマ。あなたがワクワクする研究は見つかりましたか?
CAREER PATH 卒業生と就職
機械工学は非常に幅広い領域に通じる学問であるため、ほぼ全ての業種へ就職が可能です。学部卒のうち、70%程度が大学院前期博士課程(修士課程)に進学し、その内の約10〜20%は大学院後期博士課程に進学して博士(工学)の学位を取得。
機械工学科の卒業生の就職先は、主に電子機器メーカー・自動車メーカー・ロボットメーカー・医療機器メーカー・化学メーカー・食品メーカー・IT/通信会社・ソフトウエア開発会社・インフラ系(電気・ガス・運輸関連)などが多いですが、ものづくりや本質抽出のスキルを活かした、商社・広告代理店・建設会社などに就職する学生や、大学教員・公的機関の研究者・起業家など、多岐に渡ります。
卒業生の声
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遠藤 謙
株式会社Xiborg 代表取締役社⻑
義⾜エンジニア
遠藤 謙KEN ENDO株式会社Xiborg 代表取締役社⻑/義⾜エンジニア2001年理⼯学部機械⼯学科卒業。2003年理⼯学研究科修⼠課程修了後、マサチューセッツ⼯科⼤学(MIT)メディアラボバイオメカニクスグループにて、⼈間の⾝体能⼒の解析や下腿義⾜の開発に従事。2012年Ph.D.取得。帰国後、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)アソシエイトリサーチャー。2014年に株式会社Xiborgを設⽴し、アスリート⽤義⾜の開発を⾏う。2012年MITの科学雑誌Technology Reviewの35歳以下のイノベータ35⼈に、2014年ダボス会議ではヤンググローバルリーダーに選ばれている。
機械⼯学科へ⼊った理由は、2000年に本⽥技研⼯業がリリースした⼈型ロボットASIMOの登場。
社会に貢献するロボットの可能性を感じ、⼆⾜歩⾏ロボットの研究に取り組む。そして、⾼校時代の後輩が⾻⾁腫になったことがきっかけになり、ロボットから義⾜の研究へ。「⼀⼈の技術者として後輩の皆さんに⾔っておきたいことは、”⼤⼈の⾔うことを信じるな”。
現在はテクノロジーの⼤きな変⾰期で、それ以前の時代を⽣きた⼤⼈たちには対応できない事態が次々に起こっています。
私でさえその変⾰についていくのにギリギリの世代かもしれません。
新しい時代に対応できるのは、まさに現在学⽣である皆さんの世代です。
⼀⼈ひとりが⾃信を持って、新しい時代を切り開いていく気概を持って進んでいって欲しいですね。期待しています!」 -
中野 優理⾹
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
フライトディレクタ
中野 優理⾹YURIKA NAKANO宇宙航空研究開発機構(JAXA)/フライトディレクタ2012年理⼯学部機械⼯学科卒業後、JAXA⼊社。「きぼう」⽇本実験棟運⽤管制官の排熱・環境制御を担当する熱環境制御グループを経て、JAXAフライトディレクタの認定を取得。インクリメント48担当フライトディレクタとして⼤⻄卓哉宇宙⾶⾏⼠ミッションの前半にあたる第48次滞在の計画調整・実験ミッションの運⽤準備を統括。2017年「こうのとり」フライトディレクタの認定試験にも合格。座右の銘は「攻めの姿勢」。
⼩学校2年⽣で宇宙⾶⾏⼠に憧れ、その後も宇宙や有⼈宇宙技術に興味を持ち、⾼校⽣のときに運⽤管制官という仕事を知る。
「機械⼯学科はすべての基礎をきちんと学べる場だと思います。松尾研では流体⼒学を学びましたが、その背景もあり、私が最初に⼊ったポジションはフライトディレクタではなく、『きぼう』の熱制御・環境制御を⾏うFLATというチームでした。そこでは本当に流体⼒学が役に⽴ちました。⼈⽣の中ではいくつか決断をするタイミングがあって、⼤学でもどの学科に進もうとか、どの研究室に⼊ろうとか、いろいろ悩むと思います。それが将来にどうつながるかは、実際に経験を積んでみないと分からない。あらゆる決断のタイミングで、しっかり迷って、いっぱい考えて、いろいろな⼈に相談してほしいなと思います。」
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浅沼 尚
デジタル庁
デジタル監
浅沼 尚TAKASHI ASANUMAデジタル庁/デジタル監1976年生まれ 東京都出身。慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業、同大学大学院総合デザイン工学専攻 修士課程修了。
2001年に株式会社東芝に入社。映像機器や生活家電部門においてインダストリアルデザイナーとして経験を積み、2013年にデザインディレクターとして北米の東芝グループ会社に赴任。
その後、デザイン部門の戦略立案やコーポレートブランディング業務に従事。
2018年5月からJapan Digital Design株式会社(以降JDD)で同社における体験デザインのプロセス整備とデザインチームの立ち上げを行い、同年9月からChief Experience Officerに就任。モノづくりに関わる仕事がしたいと考えて機械工学科へ。
自分で何か課題を見つけ、それを解決するようなアイデアをカタチにできるようなモノづくりを叶えるため、大学3年生のときにインダストリアルデザイナーを目指そうと決意。
大学院に日産のデザイン部門出身の教授がいることを知り、迷うことなくその教授の研究室に入る。大学院では設計理論の研究を行いながら、デザイン専門学校に通いインダストリアルデザインの基礎を学んで卒業、東芝のデザイン部門へ。
ACCESS アクセス
慶應義塾大学 矢上キャンパス
- ■住所
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神奈川県横浜市港北区日吉3-14-1
慶應義塾大学理工学部 機械工学科
- ■交通
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東急東横線・東急目黒線・横浜市営地下鉄グリーンライン
「日吉」駅下車のち徒歩15分
※東急東横線「特急」は日吉駅に停車しません。